ほっとあったかエピソード

いつもありがとう。また、よろしくね。

髙橋克彰介護職員(ユニット型ふたば館)

3年前に、小矢部市内にある障害者支援施設から入居されたTさん(55歳 男性 介護度5)とのずっと心に残っているエピソードです。
ほっとはうす千羽では、入居者の思い出の場所や行きたいところを本人又はご家族からお聞きし、個別のバスハイクをしています。Tさんのお兄さんにお聞きしたところ、大好きだった「お父ちゃん、お母ちゃん」の墓参りに連れて行ってやりたいとのご希望だったので、お兄さんとご一緒にお連れしました。その際、お兄さんが「この道を通っていっしょに学校に行ったね。もうこれで最後になるかもしれないね。」とTさんに声をかけられました。この時、私はTさんとのかかわりを思い出し、こみ上げるものがありました。
また、私がTさんに声をかけると会話はできませんが、満面の笑みを浮かべてくれます。ちょっと嫌なことがあっても、気持ちが安らぎます。
お兄さんは、私が4月の人事異動で従来型ホームに代わったことをご存知のはずにもかかわらず「いつもありがとう。また、よろしくね。」と肩をたたいて声をかけてくださいました。
ほんとうにうれしく、Tさんのお世話をできてよかったなあと思いました。